中国が北東アフリカのジブチに軍事拠点を置くことを決定!これからの新常識⁉中国とアフリカの今後の関係とは?

PPW_ashinokotokaizokusen_TP_V
こんにちは!
上海留学中、ススメライターの依田です。

12月4日、北東アフリカ、ジブチの外相は中国海軍が拠点を設けることを発表しました。
中国がアフリカ地域で軍事拠点を設けるのは初めてのことです。
このニュースについて知っている方はどれくらいいるでしょうか?

これだけを聞くと、「中国がアフリカを乗っ取ろうとしている!」というように見えます。
しかし、ことはそんなに薄っぺらいものではなく、歴史と深く絡み合ったできごとなのです。
今回は、中国がジブチに軍事拠点を設けることに関するニュースについてとことん解説したいとおもいます。

ジブチってどんな国?

まずは、日本ではあまり聞くことのないジブチについて確認していきましょう。
ジプチの正式名称はジブチ共和国といいます。
djibouti_map
(引用元:http://www.hands.or.jp/pagesj/05_act_develop/djibouti.html
アフリカ北東部に位置する共和制国家で、エリトリア、エチオピア、ソマリアと接し、紅海、アデン湾に面しています。
かつてはフランスの植民地ということで、公用語はフランス語とジブチ語になっています。

なぜジブチに軍事拠点を置くの?

中国は「海賊対策のため」と説明しています。
実際、ジブチ一帯の治安は非常に不安定な状態となっています。
中でも世界中が懸念しているのはソマリア沖やアデン湾の海賊です。

また、この不安定な状態は日本も他人ごとではありません。
この海域は地中海からスエズ運河、紅海を経て、インド洋に至る海上ルート上にあり、国際海運の要衝にあたります。
そのため、日本のタンカーも多くがここを通過します。

ジブチも必ずしも安全とは言えませんが、ここ一帯の中では比較的民主的だと言えます。
そのため様々な国の船が停泊所として利用しています。
ジブチにとっても外国の船が停泊することは資金調達の面からいってメリットとなります。
そのため中国も例外ではなく、ジブチを選択したと言えます。

アフリカにおける中国とは?

実は中国によるアフリカ進出は、1950年代半ばにさかのぼります。
スターリン没後の中ソ論争で、東側の盟主・ソ連との関係が悪化した中国は、他方で西側の超大国・米国とも対峙しなければなりませんでした。
このなかで中国は、独立間もない開発途上国を味方につけることで国際的な孤立を回避しようとしたのです。

1960年前後に独立し、反植民地運動の熱気が冷めきっていなかったアフリカ諸国はその主な対象となりました。
中国は1956年のエジプトを皮切りに、相次いでアフリカ向けの援助を実施。
ヨーロッパ諸国や南アフリカなどの白人政権に対する反帝国主義を掲げる中国はアフリカで支持を受けることになったのです。
中国は1972年に台湾から「中国」の国連代表権を勝ち取った際は毛沢東は「アフリカの友人のおかげ」と言ったといわれます。

また、中国自身が改革・開放を推し進めた1980年代以降は経済的な関わりが増えていきました。
爆発的に増加する中国製品の市場として、そしてエネルギーや食糧の調達先として、アフリカが重要視されるようになったのです。
1989年の天安門事件で西側先進国から経済制裁を受けた際、再び国際的孤立に直面した中国が頼ったのはやはりアフリカ諸国からの外交的支援でした。

実は歴史的に中国とアフリカは深い関わりを持っているということになります。

今後の展望とは?

今後中国はますますアフリカとの関係を深めていくことは必至です。
この行動に対し他の大国が危機感を抱いていることも事実です。
しかし、中国軍が駐在することで海の安全が守られることも確かです。
今後の中国の動きについて、世界は注意していく必要があります。

以上、 中国がジブチに軍事拠点を設けることに関するニュースについての解説でした!
みなさんの理解の手助けになれば幸いです。

ABOUTこの記事をかいた人

依田有里佳

東京女子大学 現代教養学部 国際社会学科 国際関係専攻3年 アジア、特に中国、台湾が大好き!台湾に5年滞在した経験があります。 大学では中国、台湾について研究。2015年9月より上海へ留学。 夢は、「伝える力で明るい東アジア」を作ること! 趣味は海外ドラマ、アニメ観賞。 facebook→https://www.facebook.com/yurika.yods