人民元がIMFのSDR構成通貨入りって?これからの新常識、知らない学生は要チェック!


こんにちは!
ススメライターの依田です。

いよいよ人民元がIMFのSDR構成通貨に入ることになりました。
実際には2016年の10月から加入ということになります。
IMF?SDR?何の事だかさっぱり!
そんな大学生注目!
今回はこれからの世界の新常識、人民元のSDR構成通貨入りについての解説をしていきたいと思います。

用語解説

まずは用語解説からしていきたいと思います。
以下の用語についてよくわからない人はここでしっかり覚えておきましょう!

IMF

IMFとは日本語で「国際通貨基金」と言い、「International Monetary Fund」の略です。
国際金融、為替相場の安定化を目的として設立された国際連合の専門機関です。
IMFの本部は、アメリカの首都ワシントンD.C.にあり、2014年現在IMFの加盟国は188ヶ国です。

SDR

SDRとは「Special Drawing Rights」の略で、日本語だと特別引出権と言います。
IMFに加盟する国が持つ資金引出し権、及びその単位のことを指します。

IMF加盟国はIMFに対し借入れを行うことができます。
また、1970年以降はIMFを経由して他の加盟国からの資金調達が可能となりました。
危機に直面した加盟国は、仮想の準備通貨であるSDRと引き換えに他の加盟国からドル・ポンド・ユーロ・円という通貨バスケットにある通貨を融通してもらう仕組みです。

SDR構成通貨追加までの道のり

SDR構成通貨は5年に1度見直されています。
SDR入りするためには2つの条件を満たす必要があります。
1つ目は「輸出額の大きさ」、2つ目は「通貨が自由に取引できる」です。

2010年の段階では、人民元は「輸出額の大きさ」は十分満たしていましたが、「通貨が自由に取引できる」という条件は満たしていないと判断され、SDR入りは叶いませんでした。
しかし今回はその条件を満たすことができたということです。

また、中国が人民元のSDR入りを急ぐ理由として、「ドルへの過度な依存から脱却するため」と説明しています。
中国は約3兆5千億ドルの外貨準備がありますが、大半がドル建てだと言われています。

人民元のSDR入りがもたらす影響とは

実際に人民元がSDR入りすることによって何が起こるのかはまだ誰にも断言できないと言われています。

SDR入りすることによって人民元が円を超える国際通貨となり、人民元決済や元建て債権が急速に普及。
今の段階では不確定なAIIBの資金調達も順調となり、人民元が世界に普及、のちにドルを超えるような通貨になるという予想。

はたまたSDR入りしても人民元の変動為替相場制への移行の圧力となり、中国の金融市場の完全なる自由化時代が到来するという予想。
そうすることによって、実際の経済実力に比して元高に誘導されていた人民元は自由化が進むにつれて下落し、人民元資産の流出が加速。
中国経済の空洞化が進み、政府がひたすら元を刷れば刷るほど元安になるという悪循環に陥る。

どちらに転ぶかはまだ分かりませんが、人民元が与える影響は日本にも十分に波及するということは覚えておきたいものです。

以上、人民元のSDR入りに関する解説でした!
みなさんの理解の手助けができれば幸いです。

ABOUTこの記事をかいた人

依田有里佳

東京女子大学 現代教養学部 国際社会学科 国際関係専攻3年 アジア、特に中国、台湾が大好き!台湾に5年滞在した経験があります。 大学では中国、台湾について研究。2015年9月より上海へ留学。 夢は、「伝える力で明るい東アジア」を作ること! 趣味は海外ドラマ、アニメ観賞。 facebook→https://www.facebook.com/yurika.yods