自分の辛かった経験から自分らしい輝きに繋げる人を増やす。”まずは、”不登校という世界において「循環型自立支援サイクル」を生み出す!

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名前:浅見直輝さん
大学:早稲田大学3年
所属:十人十輝-じゅうにんといろ-
Facebook:https://www.facebook.com/naoki.asami

十人十輝の創設者兼代表として、不登校だからこその可能性を最大限発揮させることを目標に活動する早稲田大学3年の浅見さん。
浅見さん自身、中学生のときに不登校のつらさを経験して、その後の人生の中で不登校だからこその可能性を感じたそうである。

その経験を基に、不登校だからこその可能性をカタチにすべく、任意団体”十人十輝”(じゅうにんといろ)を立ち上げ、今までにない不登校革命を起こそうとしている。今回はその想いと活動内容について伺ってきた。

不登校という経験の「つらさ」

ー浅見さん自身の不登校の経験について伺ってもいいですか?

中学生のときに、いくつかの誤解が重なり野球部の顧問から理不尽な暴力を受けたことがきっかけで、学校を一週間休みました。
1週間も休むと“周りから悪口を言われているのでは”、“もうクラスに自分の居場所が無いんじゃないか”とふさぎこんでしまい、学校への行きづらさがどんどん増していきました。
そして、1週間休むつもりが1年半の不登校に繋がりました。

その頃は日々12時間以上ネットゲームに没頭し、昼夜逆転の生活。
食生活も乱れ、容姿も酷くなっていき、外に出る事へ恐怖を感じるようになりました。
また、親に暴言を吐いたり、窓ガラスを足で蹴り割って手術をしたり、自傷行為や自殺未遂を繰り返していました。

自分の辛かった経験を”原動力”に早稲田大学に合格

ー不登校の経験がどのようにして可能性に変わったんですか?

高校2年生のときに、自分をとても可愛がってくれた祖父が亡くなりました。
そこで、信じられないくらい深く後悔をしました。
なぜなら、自分は中学の不登校の頃に祖父に対して罵声を浴びせたり、暴力的な振る舞いをしたりとたくさんの迷惑をかけていたからです。
そして更に、祖父に謝ることなく、祖父を亡くしたのです。

そして、「ありえない事をしてしまったからには、ありえない事をして恩返しをしなければならない」と思い、当時偏差値が40台だった僕は、“現役早稲田大学合格”を祖父に誓いました。

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受験期は1分単位で時間を管理し、無駄時間を1日10分程度に抑え、日々17時間近く勉強をしました。
勉強で苦しくなった時は、手帳に挟んでいた祖父との写真を見て、「不登校の頃の自分から変わって、恩返しをするんだ!」と、祖父から勇気をもらいました。
また、目の前に何か辛い問題が起きても、「あの辛い不登校を経験したんだから、この辛さも絶対に乗り越えることが出来る!」と、不登校の経験が原動力となり前進する事が出来ました。

そして無事に早稲田大学に合格し、たくさんの素敵な方々に出会い、人生が大きく飛躍しました。
けれど、「不登校の頃に祖父に迷惑をかけたまま亡くした」という経験がなければ、“不登校”を経験していなければ、頭が良くなかった僕が早稲田を目指す事はありませんでした。
まさに、不登校という経験が“原動力”となり、早稲田大学合格に繋がったのです。

十人十輝を通して不登校の可能性をカタチにする

ー十人十輝での活動内容を教えて下さい。

不登校の『辛さ』と『可能性』を知ったからこそ、十人十輝では『日本にいる18万人の不登校生、そして彼・彼女らの両親にも、不登校だからこその可能性がある』と伝えたいと思っています。
そしてその可能性を形にして、社会が持つ不登校に対するネガティブなイメージを変えていきます。

僕たちだからこそ出来る『ユニーク』で、関わる全ての人がわくわくする『エキサイティング』な、そして不登校未経験者も巻き込む『本質的』な活動を展開していきたいと思っています。
具体的には、不登校だからこその可能性を伝えるフリーペーパー『不登校だから、世界が広がった。』の発行や、日本初のロボット導入型不登校生向け教育プログラムの開発『OriHime×十人十輝プロジェクト』など多数の企画を同時並行で展開しています。

“この不登校生には、このきっかけが最適だ”という方程式が存在しないからこそ、様々な側面からたくさんのキッカケをつくりだしていきます。

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自分が経験した辛さを抱える人を支える「循環型自立支援サイクル」を、様々な分野で生み出す

ー今後の展望を伺ってもいいでしょうか?

まずは不登校という世界において、自分が経験した辛さを糧に同じ辛さを抱える人を支える「循環型自立支援サイクル」を生み出します。
それを通じて、不登校だからこその可能性を形に変える人を増やし、不登校に対するネガティブなイメージを変えていきます。(決してポジティブにはなり得ませんが、ネガティブなだけでは無いのです。)

このイメージの変化こそが「辛い経験が実は辛いだけのものではない」という気づきに繋がります。

そしてその気づきを基に、他にも様々ある辛い経験や社会的課題においても「循環型自立支援サイクル」を生み出し、自分の辛さを自分らしい輝きに繋げる人を増やしていきます。
その活動を通じ、10人いれば10通りの輝きがある世界、まさに”十人十輝な世界”をつくっていきます。

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編集後記

ネガティブなイメージをもたれがちな「不登校」のイメージを本気で変えようとして、全力で行動して、熱い思いを語ってくれた浅見君には終始圧倒されてしまいました。

また、そのユニークな発想や取り組みなど、不登校の枠組みを越えてたくさんの人を巻き込む活動には、とてもワクワクさせられるものがありました。