【学生団体の今と未来】2013年の学生団体界隈の流行とは?(NLM喜多)

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こんにちは、東京大学4年の喜多恒介と申します。
この度は「学生団体の今と未来」というテーマで、
「学生団体へのススメ」に4回ほど連載させていただくことになりました。

現在は大学を休学中ですが、「Next Leaders Meeting 2013」を開催し、
全国の様々な分野の学生と交流していた関係で、政治、ビジネス、一次産業、地域振興、震災復興、
ワークライフバランス、キャリア、医療、IT、国際協力、国際交流などなど、
学生団体界隈の幅広い情報を得ることができました。

また、個人的な興味で学生団体の歴史を調べる中で見えてくることもたくさんあり、
今後の学生団体界隈に一つ言葉を記しておきたいと思い、今回記事を書かせていただくに至りました。

記念すべき第一回のタイトルは、
関東の学生団体全体にフォーカスした「今年の学生団体界隈の流行」です。

「学生団体界隈」といっても、全国に1000を超える団体で数万人の学生が活動しているので、
やはり自分が所属している分野以外の情報はなかなか入ってきづらいと思いますが、
とはいえ俯瞰的に見れば過去との比較と合わせて、大きなトレンドが見えてきます。

2013年の学生団体界隈のトレンドは「キャリア・夢」「食・農業」

ざっと見回した感じでは、今年の学生団体界隈には2つの大きなトレンドがありました。

それは「キャリア・夢」「食・農業」です。

「キャリア・夢」では、キッカケ、夢AWARD、Piece of Piece、U&me、
ドリプラ、Answer、GozoLop
などの団体が、
イベントやインタビューメディアを用いた意識喚起を行っているほか、
4月にはキャリア大学がリリースされ、ここ数年では空前の盛り上がりを見せています。
また、新規学生団体もキャリア系が多いように思われます。

「食・農業」では、Table For Two、eat_happy、Essens、えいようのわ、いろりなど、
身近な食というテーマから栄養、健康や一次産業への意識喚起が行われています。
用いられる手段としてはフリーペーパーや食事会、物品販売などのイベントが中心の印象があります。
また、農業から派生して、地域振興も徐々に伸びている傾向にあると思います。

国際協力と震災復興の盛り上がりは落ち着いた様子

一方で、ここ数年の盛り上がりに比べて落ち着いてきた分野として、
「国際協力」「震災復興」が挙げられます。

国際協力系は、様々なNPOや国際会議と連携し、国際協力の分野を引っ張ってきた学生団体代表達
(絆の加藤君、FESTの倉田君、アデオの前田さんなど)が海外留学や就職により第一線を退いた関係で、
本格派の国際協力の勢いは少し減速したイメージがあります。

一方でそれを補う形で、スポーツと掛け合わせたり(YELL、SWITCH、CA4など)、
食と掛けあわせたり(Table For Twoやフェアトレード系団体)
本と掛けあわせたり(Study For Two)など、
日常にさりげなく国際協力を混ぜ込むカタチの団体がこの分野を支えているのだと思います。

震災復興は、震災を受けたとき大学生だった世代が続々と引退しており、
強いモチベーションをもったリーダーが震災復興系学生団体に少なくなってきているように思われます。

震災時に1年生だった世代が今年4年生なので、勢いや想いを下の代にいかに引き継ぐことができるか、
といった点が今後のこの分野のカギとなってくるかと思います。
また、震災以外の地域の課題解決に方向転換するのも道としてありうるかもしれません。

学生団体の流行は何で決まるのか

ではいったいそのようなトレンドは何によって決まるのでしょうか。
大きく分けて2つ(厳密には1つ)あると僕は考えています。

1.社会情勢で決まる

「夢やキャリア」の分野が流行した理由として、インターンやキャリア教育ブームにより、
「就活のミスマッチ」や「人生のキャリア選択」が、
学生にとって身近な解決すべき問題になったからだと考えられます。

「食や農」の分野では近年のTPP問題、多発する食の安全問題などが要因になっているのでしょうか。

数年前からの国際協力ブームは、南アフリカワールドカップや、TICADV、世銀総会、
などの世相を反映しているのかもしれません。
さらにさかのぼれば、エコリーグなどの環境系の団体が流行した1994年前後は、
92年の地球サミットの影響を受けていたとも聞いたことがあります。

結局、学生が問題意識を持つところにしか、学生団体は生まれないのだと思います。

2.自分の哲学をもち、行動し続けるリーダーが多数出現するかどうか

国際協力の分野が勢いを持っていたときは、倉田くん、加藤くん、前田さんがフルパワーで活動し、
現地での活躍のほかに国際会議などで日本のユースの存在感を世界に示していました。

現在流行している食や農の分野では、TFT-UAの若狭君、いろりの平戸君が全国規模で活動を展開し、
えいようのわの鹿島さんやeat happyの渡邉君、Essensの鎌田君が
継続的に活動を展開しているのが流行の理由かもしれません。

夢やキャリアの分野に関しては、キッカケ代表の世羅さん、佐藤君、臼井君、
Answer代表の神原君、高橋さん、ドリプラの新田さん、和久君など、
毎年人望の熱いリーダーを排出し続けているのが、ポイントだと思っています。

リーダーの出現は社会情勢を反映するとも言えますが、
やはり団体を立ち上げたり全力で拡大するリーダーがいなければ
分野が盛り上がらないのも事実だと思います。

今後の学生団体のトレンドはなにか

同じように、学生団体の流行が社会の世相を反映するならば、
就活開始時期の遅れ、休学ブーム、秋入学、インターン増加などにより、
人生の夢や目的意識・キャリアに対する熱はまだまだ高まると考えられます。

その中で、キャリア教育、女性としてのワークライフバランスやキャリアとしての起業、
ビジネスなどが派生分野として今後伸びる余地を大きく残しているように思われます。

食と農の分野もまだまだ伸びると思われます。
日本農業の若返りがあと10年の間に求められる現実や、
農水省が積極的に大学生の支援に乗り出していることもあり、この勢いは止まりそうもないと思います。
TFTといろりの現代表が2年生であることも、今後の活躍を期待させてくれます。

まだ先ではありますが、
オリンピックに関連してスポーツ分野がいつ台頭してくるかは楽しみでもあります。

さいごに

学生団体でどんな活動をするかは人それぞれだと思います。

流行に乗って大きな規模で活動をするのもいいし、
思い入れのある分野の風化に歯止めをかけるべく、活動するもいいと思います。

ですが、自分の活動している分野が、社会や学生団体界隈でどんな位置にあるのかを把握することで、
次の一手を自分の活動目的に対してより「正しい」方向に打てるのではないかと思います。
皆さんもぜひ意識しながら自分の活動に取り組んでみてください。

今回は関東の学生団体事情をを中心に書きましたが、
第2回は「全国に広がる学生団体の波」について書いてみたいと思います。
また次回もよろしくお願いします。