難しすぎる新卒採用課題?!企業がその人の何を見ているのかを理解しよう

就職活動では毎年、企業がそれぞれオリジナルの選考を考えて、就活生の選別を行っています。
そんな中でライフネット生命の採用課題が「重すぎる」と話題です。
ライフネット生命の新卒採用課題は毎年傾向が似ているのですが、今年も非常に難易度が高いものになっていますので、ぜひ一度取り組んでみてはいかがでしょうか。

ライフネット生命の「重い課題」

ライフネット生命の課題はA・B二つの問題から一つを選ぶ選択形式になっています。
出題されている問題は以下の通りです。

【A】
国政・地方のいずれの選挙でも、20代の投票率は全世代の中で最も低くなっています。20代が選挙に行かない理由とそのために起きる問題、それに対して20代はどうするべきか、次の設問に従って考えてください。
[1] ほかの世代と比較して20代の投票率が低い理由を、データを用いてその背景とともに説明してください。
[2] 20代の投票率が低いために、すでに起きている現象と将来起きうる事象について説明して下さい。
[3] 投票しない理由として「選挙に行ってもどうせ自分たちの意見は反映されない」という声があります。
では、20代の意見を政治に反映させるためにはどうしたらよいでしょうか。解決策を3つ考えて提案してください。なお、予算・法令・制度などの制限はすべて取り払って考えてかまいません。

【B】
現在の小学校1年生が大学を卒業して就職する頃には、65%の人が今は存在していない仕事に就くという調査があります。現在から20年後の社会と仕事の変化について、予想してください。
[1] 20年前から現在にかけてもっとも成長した産業ともっとも衰退した産業について、データを用いてその背景とともに説明してください。
[2] 20年後の未来に、現在と比較して大きく変化している社会・産業の状況を予想し、理由とともに説明してください。
[3] [2]で予想した変化に伴い、20年後には、現在存在しないどんな仕事が新たに生まれているでしょうか。
新たな仕事を1つ挙げ、その仕事が生まれる背景と、その仕事に就くにはどのような能力が必要か予想して説明してください。
ライフネット生命「新卒採用2015」より)

内容自体はとてもユニークですが、答えを考えることをためらいたくなるような難問ですね。
問題を解くにあたっては、20年前の過去、今現在の状況、そして20年後の未来を分析・予想しなければなりません。

色々なところからデータを引っ張ってこなければなりませんし、何よりその答えの正当性を説得力を持って説明しなければなりません。
A4で形式、枚数は自由とのことなので、書こうと思えばいくらでも答えを長くできますが、それだけで説得力がある答えになるとも思えません。

誰もが面倒になって考えるのをためらいたくなるような課題が、ライフネット生命の課題なのです。

企業はこの試験で就活生の何を見ているのか

このように過去、現在の状況から未来を予想する問題はケーススタディと呼ばれ、外資コンサルの採用試験でも使われています。
ここで見られているのは一言でまとめると「自分で考える力」になります。

未来は不確かなものですので、この問題に完璧な正解は存在していません。
だからこそこの問題で求められているのは、正解を出すことではなく、正解に至るまでのプロセスです。
なぜ未来がそのようになると思うのか、それを”事実”に基づいて説明することを求められているのです。

出題者の意図を考えて解く

就活生の中にはこのような問題をみると、真っ先に答えを求める学生もいます。
しかし答え以上に大切なのが、出題者がこの問題をなぜ課しているのかを理解することです。
前述したように、この問題では就活生の「自分で考える力」を見ています。

この問題はA・B両方に3つずつ問題が並んでいるのですが、その問題の順番にも意味があります。
1つ目の問題で過去と現状を分析、2つ目の問題で過去から未来を予想、そして3つ目の問題で未来がそうなる理由を説明する。
このように問題の意図を深く考えていくことで、出題者が求めている正解というのは見えてきます。

完璧な正解はもちろんありませんが、このような問題にも必ず採点基準は定められています。
それが何なのかを出題意図を考えて、それに合わせて自分なりの答えを作ることが大切です。

このように「自分で考える力」は就活だけでなく、仕事の現場では常日頃から求められる能力です。
面倒だからと言って考えるのをすぐに止めるのではなく、どうすれば問題を解くことができるのかを考えるクセを身につけるようにしましょう。