【バイトで頑張る大学生へ】バイトで稼ぎ過ぎて税金を支払わないようにするための基礎知識

新生活がスタートし、学生のみなさんの中にはアルバイトを始めた人も多いと思います。
『人生の夏休み』とも言われる大学生活。
学生生活の特徴は何と言っても自由に使える時間です。

当然アルバイトに費やすことのできる時間も高校までとは比べ物になりません。
給料や時間帯によっては高額な収入を得ることだってできます。

しかし気をつけたいのがアルバイトにかかる税金。
稼ぐ前に把握しておかないと、大きな損をする場合もあります。

そこで今回はバイトで多く稼ぎたい学生向けにアルバイトにかかる税金についてご紹介します。

住民税

住民税とは、年収が100万円を越えると納税の義務が生じる税金です。
例えアルバイトであっても支払わなければなりません。
税率は地方自治体によって異なるため一律ではありません。

東京都の例をご紹介します。
東京都の住民税は以下の2種類から成っています。

◆均等割
対象者…1月1日時点で都内に暮らしている人。また、住居や事業所を持っている人も対象。
税率(税額)…区市町村民税年額3,500円、都民税年額1,500円の固定額

◆所得割
対象者…1月1日時点で都内に暮らしている人。
税率…所得に対して一律10%(都民税4%、区市町村民税6%)

*生活保護法による生活扶助を受けているもしくは障害者・未成年者・寡婦又は寡夫で、前年中の合計所得金額が125万円以下の人は免除されるので支払う必要はありません。

支払い方法ですが、バイト先から貰う給与は100万円を越えそうな場合には源泉徴収され、事前に給与から差し引かれます。
そのため、自ら支払う必要は基本的にはありません。

所得税

所得税は、給与等の所得によって変わってくる税金です。
年収が103万円を越えると納税の義務が生じます。

*所得と税率
195万円以下…所得の5%
195万円超330万円以下…10%(97,500円)
330万円超695万円以下…20%(427,500円)
695万円超900万円以下…23%(636,000円)
900万円超1,800万円以下…33%(1,536,000円)
1,800万円超…40%(2,796,000円)

学生の場合、多くが年収195万円以下、つまり税率は5%に収まると思います。
例えば年収が104万円だった場合、約5万円を所得税として支払わなければなりません。

つまり、104万円稼いでも実際の手取りは104-5=99万円となります。
そのため、年収が103万円の時よりも結果的には4万円ほど損をしていることになります。

よく耳にする103万円と130万円の壁って?

バイトの話を身の回りですることもあるかと思いますが、そこで103万円の他に130万円という言葉を耳にしたことがありませんか?
103万円はさきほどご紹介した所得税のことです。

それでは130万円とは一体なんなのでしょうか?
年収が130万円を越えると、税金の他に社会保険料を支払う義務が生じます。

そのため年収がこの数字を超えてしまうと住民税・所得税・社会保険料を支払う必要があるため、実際にもらえる給与は大幅に減少します。

大学生の味方「勤労学生控除」

ここまで紹介したものを見ると「じゃあ103万円以内にしたほうがいいのか」と思われるかもしれません。
ただ実際には税金を自ら支払う必要があるのはまた別の基準となります。

最後に、多くの学生に関係がある『勤労学生控除』をご紹介します。

(1) 給与所得などの勤労による所得があること
(2) 合計所得金額が65万円以下で、しかも(1)の勤労に基づく所得以外の所得が10万円以下であること
 例えば、給与所得だけの人の場合は、給与の収入金額が130万円以下であれば給与所得控除65万円を差し引くと所得金額が65万円以下となります。
(3) 特定の学校の学生、生徒であること
 この場合の特定の学校とは、次のいずれかの学校です。
イ 学校教育法に規定する小学校、中学校、高等学校、大学、高等専門学校など
ロ 国、地方公共団体、学校法人等により設置された専修学校又は各種学校のうち一定の課程を履修させるもの
ハ 職業能力開発促進法の規定による認定職業訓練を行う職業訓練法人で一定の課程を履修させるもの
国税庁 勤労学生控除

上記の条件を全て満たしている場合、27万円の控除を受けることができます。
そのため、130万円稼いだとしても130-27=103万円として扱われるため税金を支払う必要がなくなります。

ただ注意点が1点あります。
しかし、年間の給与収入が103万円を超えると、親の扶養控除の適用から外れてしまうため、親が納める税金が増えてしまうため、あまりお勧めできません。
「自分で税金は払わない」「親の税金も増やしたくない」という場合には、年間の給与収入を103万円以下にするのがいいでしょう。

いかがでしたでしょうか?

金額は聞いたことがあっても具体的にどのくらい税金がかかるのか、それぞれの違いをしっかり把握している学生は少ないのではないでしょうか?

闇雲に稼ぐのではなく、しっかりと計画性を持って損をしないように稼ぎましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

柳田哲

やなごん。 将来の夢は日本と中東の架け橋になること。 アラビア語・イスラームについて勉強していて中東をおもに放浪してます。 家系図作成もしていて、先祖を400年辿ることに成功しました。