世界一貧しい大統領が南米のリーダーに! ホセ・ムヒカってどんな人?


学生のみなさんはホセ・ムヒカという人物を耳にしてピンと来ますか?
ホセ・ムヒカ(Jose Mujica 1935~)は2010年から2015年2月末までウルグアイ大統領を務めました。
「世界一貧しい大統領」として知られ、2012年に開催された地球環境の未来を話し合う「リオ会議」での演説が世界中で賞賛されています。
リオ会議での演説はこちらからご覧になれます。
『リオ会議でもっとも衝撃的なスピーチ:ムヒカ大統領のスピーチ (日本語版)』

ところでみなさんはホセ・ムヒカがどのような人物か詳しくご存知でしょうか?
リオ会議で取り上げられて以来知名度が上がりましたが、それまでは無名といっていいほど知られていない大統領でした。
実はリオ会議の後は南米諸国連合(UNASUR)という機関で会長を務めていました。
つまりリオ会議後、彼は南米のリーダーとして活躍していたのですが、日本ではこの事実が全くと言っていいほど知られていません。
彼のリオ会議での演説自体も、ネット上では反響を呼んでいたものの、ニュースなどで目にすることはありませんでした。

ホセ・ムヒカとは一体何者なのでしょうか?

最貧困の家庭に生まれ大統領になった

ホセ・ムヒカは、首都のモンテビデオの貧困家庭に生まれました。
幼少期は花売りや家畜の世話で家計を助けていました。
1960年代にゲリラ組織に入ったのちに頭角を表し、2010年にウルグアイ第四十代大統領に就任しました。
日本の豊臣秀吉を彷彿とさせるような出世ぶりですね。

過去に六発の銃弾を体に受け、四回の逮捕と二度の脱獄を経験

ゲリラ組織に入り、数々の組織と闘争を繰り広げてきた人生はまさに波乱万丈そのもの。
闘争の中で自分自身六発もの銃弾を受け、更に四回も逮捕されています。
しかも四回の内二回は脱獄をしているから驚きです。

十年以上収監される

1970年代に逮捕された際は、当時の軍事独裁政権によって長期間収監されていました。
その期間はなんと十三年。
さすがのムヒカも脱獄できず、「人質」として生活していました。

月の生活費は十万円

ウルグアイ大統領の月収は日本円で約百万円。
ウルグアイ国民の平均月収は約六万円であるため、裕福な暮らしを送ることができます。
しかしムヒカは贅沢品を購入することや豪邸に住むことはせず月十万円での慎ましい生活を送っています。

収入の九割以上を寄付

残りの給料はどうしているかというと全額をなんと寄付しています。
自分の収入の九割を寄付するという人がこの世にどれほどいるでしょうか…。

自宅は農場で、水道水も通っていない井戸水暮らし

国の権力者というと豪勢な邸宅に住むといったイメージがありますよね。
ウルグアイでも大統領官邸があるのですが、彼はそこには住みませんでした。
首都郊外の農場に居を構え、水道も通っていない自宅で井戸水を組む生活を送っています。
セキュリティも質素なもので、国の最高権力者であるにも関わらず警官二人と愛犬一匹が守っていたそうです。

数々の伝説を残したホセ・ムヒカ。
このような人物が世界の表舞台に立ってほしいものですね。

最後に彼の名言をいくつかご紹介して終わりとします。

「友人たちから貰った物だから、売れば友人たちを傷つけることになる」
(32万円の愛車をアラブの大富豪が1億6000万円で買い取りたいと行った際に述べた言葉)

「世界一貧しい大統領と呼ばれていますが、自分のことを貧しいとは思いません。
貧しい人とは、豪華な暮らしを保つためだけに働き、次から次へと物を欲しがる人のことを言うのです」

(世界一貧しい大統領と呼ばれていることへの反応)

「我々はあの世に何も持っていけない。後世に教育を残すのです」
(大学で教育の大切さを演説した時の言葉)

「お金が大好きな人は、ビジネスや商売のために身を捧げ、富を増やそうとするものです。しかし政治とは、すべての人の幸福を求める闘いなのです」
(CNNのインタビューで語った言葉)

ABOUTこの記事をかいた人

柳田哲

やなごん。 将来の夢は日本と中東の架け橋になること。 アラビア語・イスラームについて勉強していて中東をおもに放浪してます。 家系図作成もしていて、先祖を400年辿ることに成功しました。