大切なのは身近なこと!グローバル人材になるために学生のうちから取り組むこと


こんにちは、ライターの柳田です。
今日からしばらく海外なのですが、どこでもパソコン一台で記事を書いたりSNSを通じて連絡が取れるという普段当たり前に行っていることを改めて実感し、インターネットの凄さを痛感しています。

さて、今回学生のみなさんにお伝えしたいのは「グローバル人材って結局何?」ということです。
普段よく言われるのが「英語が話せて、世界中で活躍できる人材」ですよね。
でもこれって本当に「グローバル」な人材なのでしょうか。

私はこの条件を非常に疑問に思います。
そこで今回は「グローバル人材とは何か」そして「学生のうちに取り組むべきこと」をご紹介しようと思います。

巷で騒がれるグローバル人材って本当に「グローバル」なの?

英語が流暢なら、確かに世界のほとんどの場所で会話に困ることはありません。
しかし英語が話せるというのはあくまでコミュニケーションが取れるということであり、活躍できるというわけではありません。
「ただ英語ができればいい」という考えであればアメリカ人やイギリス人など英語圏の人たちはみなグローバル人材になってしまいますが、そんなことはありませんよね。

そして最も重要なのが「グローバル」とは地球全体のことを意味します。
英語を流暢に扱えるというのはあくまで英語圏で通用するのであって、著名人含め幅広く言われていることがあります。
それが「日本のグローバル化は単なるアメリカ化」ということです。

英語が話せてアメリカ基準のものの見方をする。
確かにこれではアメリカ化と言われても仕方がありませんよね。

英語を話すことができても中身がなければ意味がない

次に大切なのは、「英語を話す」ことではなく「英語で何を話すか」です。
中学校の頃から何度も耳にしたことがあると思いますが、「語学はあくまでツール」です。

英語をマスターしたところで話すことがなければ意味はありません。
反対に、英語が拙くても話すことがあれば皆耳を傾けます。

例えばiPS細胞でノーベル生理学・医学賞を受賞した山中教授。
彼の英語は日本人らしい英語で流暢なものとは呼べません。
しかし世界の学者たちは山中教授のスピーチを聞き逃さまいとして耳を傾けました。
英語でなく一流の研究者としての話を聞いていたのです。

これは極端な例ですが、貴重であったり重要、面白い話であればいくら英語が拙くても誰でも耳を傾けます。
語学も大切ですがそれ以上に一般的な知識や高度な教養を身につけるようにしましょう。

異文化を全て完全に理解することは不可能

最初の見出しで日本のグローバル化はアメリカ化と揶揄されていると述べました。
それではどうすればグローバル化を目指すことができるのでしょうか。

単純な発想では、アメリカを始めとする英語圏だけを見るのではなく、世界中の地域や文化に精通するということです。
しかしどの地域の文化でも理解し、どの地域でも活躍できる人など存在しません。
そんな人はテレビや本の主人公くらいです。

いつどの地域だろうが、入った瞬間にその土地に溶けこめる人なんていないですよね。
したがって、全ての異文化を理解すればいいというのは無理な話なのです。

それでは英語圏だけ見ていてもダメで、全ての異文化を理解することができないとすると、学生のうちから心がけておけばいいこととはなんなのでしょうか。

まずは日本のこと、自分自身のことを学ぶことから始めよう

その答えが、「日本のこと・自分自身のことを学ぶ」ということです。
一見するとグローバルという言葉と矛盾しているように思えるかもしれません。
グローバルが外向きのベクトルに対して、日本人にとっての日本や自分自身とは内向きのベクトルなんですから。

極端な例をあげてみましょう。
日本人がメキシコに旅行するとします。
目的はテキーラを楽しむこと。(お酒が好きなのでお酒を例に出してしまいました…。)
当然現地のメキシコ人に人気テキーラや人気店を尋ねますよね。

そこでこう返されたらどうでしょうか。
「テキーラなんて全然知らないけど、日本酒なら詳しいよ。」

恐らくこう思うのではないでしょうか。
「どうしてメキシコ人なのにテキーラを全く知らずに外国のお酒しか知らないんだろうか… それでもメキシコ人なの?」

もっと身近に例えることもできます。
名古屋出身の人が東北に旅行するとします。
目当ては地酒と郷土料理。
しかし現地の人に言われたのが「地酒も郷土料理も興味ないけど味噌カツ美味しいから味噌カツ食べれば?」

これが今の日本の現状だと思います。
海外での評価の高い日本文化に興味のある人が少なくなっていき廃れていく一方で海外の文化は盛んに取り入れられる。
住宅なんかがそうですね。

海外旅行に行った際、その土地独自の伝統的な家屋は興味深いものがあります。
しかし日本では伝統的な家屋はほとんどなく、コンクリートや煉瓦造りの「輸入物の家屋」がほとんどです。

だいぶ極端な例になってしまいましたが、グローバル化では世界に対して日本人として、一個人として知らなければならないことを説明できることが求められます。
個人レベルでも同じで、自己紹介が全くできない人を信用することはできないですよね。

私の経験ですが、海外旅行に行った際にイスラーム教徒のおじいさんに「お前の宗教はなんだ」と聞かれたことがありました。
「神道だ」と答えると、「それがどういうものか教えてくれ」と返されました。
その場では結局当たり障りのない答えしか返せず、とても歯がゆい思いをしました。

外国人は「日本人なら自国の伝統や文化を説明できるはず」と当たり前のように思い込んでいるのです。

まずは英語を学ぶだけでなく、日本人として海外に行くにあたって、日本のことを紹介できるように、そして自分自身を紹介できるようになる必要があります。

まとめ

語学、とくに英語は今後も求められる重要なスキルの一つです。
しかし繰り返すようですが、英語と同時に何を話すかはとても重要になります。

英語を始めとした語学を学ぶだけでなく、学生のうちに日本の文化や伝統、外国人から見て気になる宗教や習慣に関する知識を蓄えておくことが大切です。

世界に羽ばたくにあたって、まずは身近なところから始めてみてはいかがでしょうか。

ABOUTこの記事をかいた人

柳田哲

やなごん。 将来の夢は日本と中東の架け橋になること。 アラビア語・イスラームについて勉強していて中東をおもに放浪してます。 家系図作成もしていて、先祖を400年辿ることに成功しました。