ソニーについては、5月1日付の読売新聞などで、電気事業の業績不振の責任を取り、平井一夫社長を始めとする役員約40人が今年の賞与全額を返上することが大きく伝えられている。しかし、円安での売上高増に加え、米本社ビル、ソニーシティ大崎ビルの売却益などで、12年度の連結業績予想を上方修正。2月時点で1300億円と予想していた営業利益が2300億円になる見通しだと発表した。「ソニーの本業は、不動産である。これは皮肉でも何でもない。ほかならぬソニー自身が、そう宣言しているようなものだからだ」
(中略)
シャープの12年末の自己資本比率は9.6%で、製造業で健全とされる20~30%を大きく下回ってきた(日経新聞)。
「シャープ、経営破綻へのカウントダウン!? 主力2行が追加融資&役員級派遣か」(livedoor NEWS)
世界的にも有名な企業のシャープ、ソニー、パナソニックですが、
経営不振により業績があまり芳しくないようですね。
そういった状況のなかでも、大企業志向があまり減らない日本の就活事情ですが、
こういったニュースを見てどう思いますか?
「大企業に就職しても安全ではないから将来性あるベンチャー企業のほうがいい」
「潰れることはないだろうし、ベンチャーだって倒産することはあるから気にしない」
「どこであろうとも自分がやりたいことができればいい」
いろいろな考え方ができると思います。
大企業に就職する学生の理由として、
「安定している」「ブランド」「仕事が楽」などがあるかと思うのですが、
それらは全て無くなっていくのではないか、と思います。
今までのような働き方では成り立たない、のが今の経営不振の結果です。
経営不振を立て直すためにすべきこととしては、
■今までより2割多く頑張る(働く)
■今かかっている経費を2割削減する
■無駄な人件費は削り、年功序列などは減らし実力を重視する
ことは今すぐにできることかと思います。
果たして、この3つをするだけでどうなるかというと、
・仕事が出来なければ辞めさせられることもあるし昇給できないため安定はない
・9時出社5時退社という働き方はなくなる(効率性が高ければ別)
・無駄な外注は減り、自分で体を動かすことが増える
つまり、今の大企業が持つ魅力は減るかと思います。
あくまで、上記の理由で大企業を目指す学生にとってはですが。
逆に、従業員が多いからこそ、一人ひとりが生産性を上げれば、
あっという間に業績は上がっていくことになるでしょう。
HIS会長の澤田さんハウステンボスの再建を行い早期黒字化を図れたのは、
上記で述べた「売上2割増、経費2割減」を実施したからと言われています。
参考記事:「ハウステンボスについて澤田社長が語る」
日本を代表する企業だからこそ、今の経営不振を早く脱して、
より良い社会をつくっていってほしいですね。