こんにちは!ススメライターの依田です。
中国に滞在してから早くも2週間が経ちました。
そのうちこちらの状況等も発信していきたいなあ…と考えていますので、お楽しみに!
最近はだいぶ報道されなくなりましたが、みなさんはAIIBについてご存知でしょうか?
AIIBとは「アジア投資インフラ銀行(Asian Infrastructure Investment Bank)」のことです。
中国が中心となり、世界が大きくかきまわされようとしています。
「名前は知っているけど、内容について詳しくは知らない…」
こんな学生は多いのではないでしょうか?
次の動きがまだ見られない今こそ、AIIBについて知るチャンス!
今日はAIIBの基本について押さえておきましょう!
AIIBの概要
AIIBを簡単に言えば、中国を中心とした資金支援機関です。
日本主導のADB(アジア開発銀行)というものがありますが、そこではまかないきれない、アジアにおけるインフラ整備の資金ニーズを満たすために誕生しました。
2015年の3月31日が「創設メンバー」となるための期限で、この日までに57か国が創設メンバーとして名を連ねています。
しかし、申請をしたすべての国が許可を得ることができたわけではありません。
北朝鮮、台湾、香港は申請を拒否されてしまいました。
北朝鮮が断られた理由は、経済状況が不安定であり、情報開示が不十分だということでした。
一方、台湾と香港が断られたのは「あなたたちは中国でしょ?だから入る必要はないのよ」という理屈でした。
(香港、台湾、中国の違いについて詳しく知りたい方は以下の記事を参照してください。
違いを説明できない大学生は要チェック!中国·香港·台湾の違い3選)
日本とAIIBの関わりは?
日本はAIIBに参加をせず、アメリカもまた同様に参加を見送りました。
我が国を含むこの主要国がなぜ参加を見送ったのか。
その大きな理由はAIIBが非常に政治的な国際機関であると見なされたからです。
AIIBへの出資比率は中国が30.34%です。
2位のインド(8%)、3位のロシア(6%)に大きな差がついています。
AIIBにおける各国の議決権は出資比率に基づいて算出されており、そうなると中国が26%を占めているという計算になります。
AIIBにおいて重要事項を決定するには75%の賛成が必要です。
要するに、中国のみが拒否権を持つということです。
このAIIBが極めて政治的であるということが分かると思います。
なぜAIIBを設立したの?
既存のアジア開発銀行があるのにも関わらず、なぜ中国はわざわざAIIBを設立したのでしょうか?
それは中国が提唱する「一帯一路」構想を完成させるためというのが本来の理由だと言われています。
(一帯一路構想について詳しく知りたい方は以下の記事からどうぞ!
知らないと恥ずかしい!大学生なら知っておくべき、中国の新シルクロード構想とは?)
この構想を達成するためには、国際社会で中国が大きな力に持たなくてはなりません。
また、共産党に力があることを証明するためにも巨大プロジェクトを成功させなければならないということもあると言われています。
以上、AIIBの基礎についてお話しました!
またAIIBに大きな動きがあった際に、復習のつもりでここを覗いていただければ幸いです!