最近では、学生団体でセミナーを開くために、ゲスト講師を呼ぶケースが増えているように思います。
セミナーを開き、知識をインプットすることはとてもいいことですが、
せっかくのセミナーをより良いものにするためにも、セミナー講師への頼み方はとても重要です。
セミナー講師への依頼が上手ければ上手いほど、講師のセミナーの質は上がります。
また、セミナーの質を高く開催することが企画側の役割であり責任ではないでしょうか?
それでは、どういった点に気をつけてセミナー講師を依頼すればいいのか、
事前に決めておくといいことを中心に紹介したいと思います。
Contents
セミナーで話してもらいたいことを明確にする
たとえば「営業のノウハウを話してほしい」と言っても、
営業のノウハウではざっくりし過ぎていて、何を話せばいいか分かりません。
- 営業経験0の学生向けの話なのか
- 営業に慣れた学生がより成長できるための話なのか
- 営業の提案内容や戦略を学ぶのか
- 企業に訪問したときの営業トーク術なのか
- 営業で失礼がないようにするマナー講座なのか
営業のノウハウといっても、幅広いテーマを考えることができます。
何を話せばいいか講師が悩まなくていいように、
企画側でしっかりとセミナーのテーマを決めておきましょう。
一番やってしまうといけないケースは、
講師が用意してきた内容と参加者が求める内容が違っていることです。
せっかく準備した講師にも失礼ですし、参加者も期待とは違った内容でがっかりします。
こういった事態が起きるのは、完全に企画側の責任なので、
そうならないようにしっかりと企画を作り込みましょう。
講師へのお礼の金額を決めておく
講師として呼ぶとしたら、講師料をどうするか決めておきましょう。
たった1時間のセミナーだとしても、その1時間のために時間を空け、
事前にスライド資料をつくることを考えると、結構な手間にはなります。
また、参加者から参加費をとるセミナーであれば収益は発生しているはずなので、
収益の一部を講師に支払うことをすべきかと思います。
講師に支払う金額ですが、
- 学生に依頼する場合:時給1000円×当日の拘束時間
- 社会人に依頼する場合:時給3000円×当日の拘束時間
を目安にするとよいかと思います。
※この金額は芸能人/著名人ではなく、一般人に依頼した場合です。
例)学生団体の代表/企業の事業責任者など
金額の目安であって、現金で支払う必要はなく、
その金額に見合った価値を提供する形でもいいかと思います。
セミナー後に交流会/飲み会などがある場合には、参加費を無料にしたり、
採用担当者が講師で、採用活動に直結する場合には不要かもしれません。
イベント内容や講師の立場によって様々ですので、あくまで目安として考えてください。
現金ではなくスタバカードもおすすめ
個人的には、現金ではなくスタバカードのほうが満足度が高いように思います。
金額によりますが、1000円札一枚を渡されるよりも、
スタバカードにお礼のメッセージが付いているほうが嬉しくありませんか?
講師は決してお金稼ぎのために学生団体のセミナーを引き受けることはありません。
割がいいわけではありませんし、講師をするほどの人であれば、もっと稼ぐ術があるはずです。
理由は様々ですが、「学生のためになにか還元したい」
という想いを持っている人は少なくないと思っています。
だからこそ「セミナーを引き受けて良かった!」と思われるような対応を考えてみてください。
また、講師代は決して支払う必要はありませんが、
何も支払うことができない場合には「無償での登壇」ということを事前に伝え、
遠い場合には、お足代(交通費)は用意しておくのがよいかと思います。
当日のスケジュール/設備の共有を行う
当日のスケジュールに関しては、早めに共有しておきましょう。
集合時間をどうするか、いつ解散になるのか、
講師には前後の予定がありますので、早めに把握しておきたい場合もあります。
また、セミナーではプロジェクターを使うことは多いと思いますが、
プロジェクターがしっかりと接続できるかどうか確認しておきましょう。
PCはWindowsかMacか聞いておく
忘れずにやっておくべきこととしては、PCの確認です。
プロジェクターに繋げるコードは会場内に用意されているかと思いますが、
Macに対応していないケースは多いので、その点をしっかり確認しておきましょう。
また、企画側のPCを使って映すことも可能ですので、
データを事前にもらい、スライドがちゃんと表示されるか確認しておくのもいいと思います。
話す直前にしっかりとスライドが表示されないと、
講師としてはとても困りますので、そういった事態にはならないように、
プロジェクターがしっかりと映るかどうか、は入念に確認してください。
ゲスト講師とのやり取りや交渉が初めてで不慣れな学生団体もあるかと思います。
ぜひ基本的なマナーや今回のポイントを踏まえて、より良いセミナーになるよう頑張ってください。