国をあげてグローバル化へ、「スーパーグローバル大学」とは?
文部科学省が打ち出した新しい政策が「スーパーグローバル大学」
このプログラムでは、国公私立大学30校を、「スーパーグローバル大学」に指定し、
150億円を計上、グローバル対応のために重点的に支援を行う。
目的はグローバル化の推進を進めて、
世界大学ランキング100位に10校以上の大学を入れることだという。
支援を行うポイントとしては、
・海外留学支援のための給付型奨学金の予算拡充
・修士号、博士号をとるための長期留学生は2.5倍の500人
・交換留学などの短期留学は3倍の3万3千人に拡大
ということ。現在の長期留学生の枠の少なさも驚きですが、
2倍とは思い切っていますよね。
高校生からグローバル化
さらに、このプログラムには高校生の支援を行うプログラムもあります。
「スーパーグローバルハイスクール」では、国公私立高校100校に対して30億円を計上し、
語学力、コミュニケーション能力の向上を支援する。
大学からではなく、
早期のグローバル意識の推進で、更にグローバルリーダーを輩出させる目的みたいです。
学校のプログラムの限界
以上が大学、高校でのグローバル対応政策ですが、
思うに、効果は薄いのではないかと思います。
確かに、大学のプログラムでの留学の幅が広がることは重要ですし、
高校の頃からの英語学習の環境の整備は魅力的です。
しかし、日本には圧倒的に海外の文化が少なく、閉鎖的です。
この環境では当面
日本人がグローバル能力を身につける必要性を感じることは少ないのではないでしょうか。
学習プログラムを整備することは前進にはつながりますが、決定打にはなりません。
どちらかというと、
意識を改革できる政策を実行するか、インパクトのあるモノを打ち出してほしいですね。