夢を行動に移しているロールモデル(=ろるも)となる大学生「ろるも学生」への取材20人目は…
「ワクワクとつながりの共創を」自己理解とワークショップの達人、井上智貴(いのうえともき)さんです。
- 団体運営に興味のある学生
- 日々の生活について悩んでいる学生
- 自分の新しい資質を開拓したい学生
へ学びと刺激を届けることができたら嬉しいです。
ワークショップで自己理解を突き詰める大学生
井上さん、こんにちは!
山梨県でワークショップなどを開催している、面白い学生がいるという噂を聞きつけて、取材依頼をさせていただきました。
それではまず、自己紹介をしてもらっても宜しいでしょうか?
ニノさん、はじめまして。
放送大学教養学部1年の井上智貴(いのうえともき)です。「ともき」と呼んでください!
現在は山梨県に拠点を置きながら、クラフトビールづくりの修行や、Webメディアのライターを行いながら、心理学の勉強をしています。
本日はよろしくお願いします。
こちらこそ、よろしくお願いいたします!
ともきさんは、今大学1年生なんですね。
様々な分野で活動されているようですが、大学に入学した当初から行われていたのですか?
そうですね、現在は大学一年生として改めて「心理学」について学び直しているところです。
実は昨年までは山梨学院大学の4年生でして、そこでは法学について学んでいました。
卒業後に、心理学をさらに学びたいという思いが出てきて、仕事をしながら学習をすることにしました。
学外での活動に関しては、大学2年生あたりから本格的に動いていったように思えますね。今まで本当に多くの活動をしてきまして、ほんの一部ではありますが開催してきたものを紹介させていただきます。
- 「アイスブレイクの達人になろう!」
- 「デスカフェ 死についてカジュアルに語ろう」
- 「アクティブ・ブック・ダイアログ(ABD)をやってみよう」
- 「オープン・スペース・テクノロジー(OST)をやってみよう」
- 「人生すごろくで自分軸をみつけよう」
- 「キャリア・カフェ 就活とキャリア形成について考えよう」
- 「ストレングス・ファインダー®で自分の強みを見つけよう」…etc
本当にたくさんのワークショップを開催されてきたようで、正直驚きを隠せません。
そして、どれもタイトルがすごく気になります!
ワークショップを開催する際に考えていることなども気になるのですが、それらの活動は個人で開催されているのですか?
“多様な生き方”を実現できる社会を目指して

個人的に開催したり、イベントへのゲスト講師として参加することもありましたが、「アイデア沸く沸く!(ワクワク!)ワークショップ」という学生団体の代表を務めていたので、そこの団体主催も多かったですね。
「ワクワクとつながりの共創」をコンセプトに立ち上げた団体でして、ワークショップを通じて自分自身も学んで成長する機会にもなりました。
そうだったんですね!
ワークショップを通じて、ワクワクやつながりを作っていくなんてとても素敵な手段だと思いました。
他にも何か学生生活中に打ち込んでいたことなどがあれば、知りたいです。
「生きるように働く」ことに注力してきました。
僕が今も目指しているのは「ライフとワークを分けない生き方」で、自分の好きなこと、得意なこと、大事にしたいことの均衡点を、社会が求めることかつ、お金になるものに当てはめていくイメージなんですね。そこに情熱、使命、専門性を吹き込んでいく。
これが生きるように働くことの本質なんじゃないかなあと。この生き方を実践していくうえで、他の人が欠かせないことに気づいて。
他の人をぴったりの僕の言葉で言い換えるとすれば「ご縁」だと思うんですね。
だからワークショップやアイスブレイクを通じて、他の人とのご縁を紡げるような活動をしてきたし、今後もしていきたいと思っています。
「ライフとワークを分けない生き方」ですか。
なんだかとても理想的な生き方に自分も聞こえてきました。
そのような考え方を生んだり、ワークショップなどを開催するようになったきっかけは何かあるのでしょうか?
実家からシェアハウスへ移住した日

もともと自分には夢がなかったんですよ。
親などに勧められてとりあえず法学部がある大学に進学したのですが、それらは受動的な夢や目標でしかなかったから、僕は全然大学の講義や生活にワクワクしなかったんですね。
それで、適当に講義出て適当にバイトして女の子と遊んで、みたいなよくあるダメ大学生みたいな生活を送っていました。でもその中で何か満たされない感覚があって。「オレ、このままで本当にいいのか!?」ってふと気づいて。
そこから、「自分の夢ってなんだろう?」とか、「自分ってどう生きたいんだろう?」「そもそも、自分って何者なんだ?」って思うようになったんです。
そんな時に出会ったのが、学生団体の「シェアスペースiira」というカフェでした。この出会いこそが最初のきっかけですね。
その「シェアスペースiira」というカフェは、どのような場所だったんですか?
iira(いいら)は、「若者が誇りを持って自分を生きている山梨」を目指して、自分のことや夢を発信、自己表現する、そんな場所です。
iiraとその場所での人との出会いを通じて初めて心から湧き上がるものがあって、「あっ、これがワクワクってやつか」って感じて、結構な頻度で通うようになりました。
スタッフのみなさんの考え方やマインドが結構面白くって。僕の「こうあるべき」みたいな価値観や常識を真正面からぶっ壊してくれたんですよね。
自分も生涯をかけてやりたいことを見つけたくなって、iiraのスタッフが住むiiraの2階にあるシェアハウスへ実家から移住しました。
そこが1番人生のターニングポイントだったと思います。その後iiraのオーナーや赤十字ボランティア等様々な活動を通して、自分のパターン探しに試行錯誤を重ね、今があると思います。
ともきさん自身も、人とのつながりの中から自分のワクワクを見つけて行動をしていったのですね。
今まさにそれをさらに広げるとともに、他の人にも伝えようとして様々な活動に繋がっているのだと理解しました。
iiraにも今度ぜひ行ってみたくなりました!
最後になりますが、ともきさんの今後の展望をお聞かせください。
キーワードは「若者」と「山梨」

「”生きるように働く”という生き方を通して、若者が誇りをもって自分を生きている山梨を創る。」これこそが僕が掲げる今後の展望です。
ここには「若者」と「山梨」という2つのキーワードがあります。
「自分には夢がない。」「山梨には何もない。」そう感じて日々を生きている若者が多くいると思うんです。
僕自身、実は高校生の時に自殺未遂の経験があって。それだけでなくて、昔からずっと他人と比較し、自分を嫌いながら生きてきました。
でも僕は、この山梨という場所と素敵な仲間との出会いがあったから変われて今も生きれています。
だからこそ「この地が育んでくれた命を、この郷土で恩返ししていく。そして、未来を担う若者に、ご縁とご恩をつないでいく。」これが僕の使命だと思いました。
昔の自分みたいな若者に、やりたいこと全部やっていいと。あなたはありのままで生きていいと、伝えていきたいんです。
取材中も非常に明るい雰囲気があったので、ともきさんにもそのような辛い過去があったとは知りませんでした。
でも色々な経験をされてきたからこそ、今の優しさや人包み込むような発想が芽生えているのだと思います。
そうかもしれませんね!
ただ、その夢の実現のために何が必要で、僕に何ができるのかについては、考えてもまた変わって行くものだと思っていて。
だから今は目の前のご縁をつないでいただいた人たちに、精一杯の贈り物していきたいと考えています。
そしていつか、ご縁で出会えた大切な人たちを全員呼んで、ブルーパブ併設のゲストハウスで、僕が造ったクラフトビールで乾杯することが夢です。
今後のご縁が更にどう交わって、つながって、重なるのか、「ワクワク」が止まりません!
貴重なお話を、ありがとうございました!
以上、「ワクワクとつながりの共創を」自己理解とワークショップの達人、井上 智貴さんでした。
ワクワクワークショップについて「もっと知りたい!」という人や、ともきさんの活動を「応援したい!」という人は、ぜひ下記のURLからチェック!
次回のろるも学生もお楽しみに〜♪
