夢を行動に移しているロールモデル(模範)となる大学生「ろるも学生」への取材8人目は…
「若者 × 音楽」で地元名古屋を活気づける、学生イベンター水橋 サスケ(みずばし さすけ)君です。
- 地域活性化に興味のある学生
- イベントの開催や集客で悩んでいる学生
- 新しいムーブメントを起こしてみたい学生
へ学びと刺激を届けることができたら嬉しいです。
スペース運営と音楽に熱中している休学生
水橋君、初めまして!
「若者 × 音楽」というキーワードを耳にしまして、普段音楽に触れない自分からするととても興味が湧きました。
早速なのですが、自己紹介をしてもらってもよろしいでしょうか?
はじめまして!
名城大学2回生の水橋 サスケと申します。サスケって呼んでください!
父がカナダ人、母が日本人でカナダのトロント生まれました。5歳の時に愛知県に引っ越してきてそれからはずっと愛知育ちです。
現在は大学を休学していまして、シェアハウスの運営やライブイベントの開催などをしております。
顔立ちや名前から「もしかして…」とは思っていたのですが、やはりハーフの方なんですね。
サスケ君、本日は宜しくお願いします!
次に現在の活動内容について、簡単に教えていただきたいです。
はい、現在は大なり小なり4〜5つほどのプロジェクト等に関わっているのですが、中でも力を入れているのがインディーズバンドをメインとしたライブイベントの企画開催です。
それと同時に、最近ではシェアハウスを始め、住民とも共にスペース運営のことや、名古屋の活性化のための作戦などを練っています。
サスケ君の目を輝かせて語るその姿は、まさにワクワクを体現していますね!
そんなサスケ君の主催するインディーズバンドのイベントというのが、尚更気になっております。
そもそもの質問で申しわけないのですが、「インディーズバンド」ってどのような人たちのことを指すのですか?
また、なぜインディーズにこだわっているのかも教えて欲しいです。
今の音楽業界を、名古屋から揺さぶりたい

インディーズバンドというのは、大手レコード会社(メジャー)に属さずに独自に活動しているバンドのことを指します。対極として「メジャーバンド」という言葉がありますね。
昔は僕もみんなと同じような、いわゆるメジャーバンドの音楽ばかりを聴いていました。
そんな高校生のある時に、「mix chanel」という動画アプリがきっかけで、インディーズのシンガーソングラーターを応援するようになりました。
交流会の席などにも足を運び、その方たちと関わっていく中で、「インディーズの世界も素敵だな」って思うようになったんです。
しかし実際は、それを仕事にしたり稼ぐのは難しいという現状があることを後々知り、彼らの活動を横でいつも見ていた僕には、運営面や上の人の問題があると思ったんです。
インディーズバンドって、今までも耳にしたことはあったのですが詳しく説明までできなかったので、勉強になりました。
ご自身の経験から、インディーズバンドに関わる問題意識が生まれて、それに対するアプローチを今されているということなんですね。
まさにその通りです!
ただ、やりたいことや現在の活動自体には、明確な理由がない場合もあるんです。
「今の自分の好きなことや、行動そのものが理由なんじゃない?」って思います。
明確な理由をもとに始めている部分もあれば、単純に自分が好きだったりワクワクしたりという直感で動いてきたことも多いのが本音です。
なるほど、「ワクワクや、無意識の中に理由がある」というのはこのことですね。
一つここでお聞きしたいことが出てきました。
サスケさんは音楽自体にすごく魅力を感じているように感じたのですが、ご自身が演奏をしたり歌ったりはしたくならなかったんですか?
イベンターという選択の理由

おっしゃる通りで、昔自分が音楽を弾いたり歌ったりしたいと思った時期があったんです。
ギターを買って「さぁやるぞ!」と触ってみたのですが、全然できなくて結局30分で諦めて妹に買ったギターをあげちゃいました(笑)
思い返してみると、ライブハウスに行って演奏を見ている時に、普通だったらスポットライトに当たりたい/歌いたいって思うだろうに、自分は「誰がやっているんだろう?」っていつも気になっていました。
その時「自分は、運営やイベンターに興味があるんだ!」って気づいたんです。
そうだったんですね。
イベンターを選んだ理由も納得しましたし、その気づきを自分は早期に見つけて素早く方向を定めることができている点が、サスケ君のすごいところだと思いました。
僕は、イベンターにもファンがついてなんぼだと思っています。
ライブに来るお客さんが求めているものを、しっかりと突き詰めたいと思っています。本質的な熱意が観客にむいてるイベンターは、案外少ないように見えるので、SNSなど自分が得意なツールも織り交ぜながら観客をとにかく満足させられるようなイベンターを目指しています。
それと同時に、出演してくれるバンドに対するメリットやバックもしっかりと整えることができたら、そこでやっと「イベンター」としての価値が生まれて、イベンターにファン(お客)がつくと思うんです。
確かに、そうかもしれないですよね。
僕も好きなバンドはいるけれど、好きなイベンターって全然思いつきません。
もしかしたら思いつかない理由は、イベンター自身の想いやイベントの根本的な体制・目的に問題があるのかもしれないな、と今のお話を聞いていて思いました。
最後の項目になるのですが、イベンターとして情熱を注ぐサスケ君の今後の展望を教えて欲しいです。
「ライブハウスに行く」という文化をつくりたい

音楽面で目指す僕自身のゴールは、「ライブハウスいくという文化をつくること」に集約されます。
だからこそ僕はリスクを背負ってでも、想いをかけてライブイベントを作りますし、イベンターという自分への価値を高めることで、ファンを僕自身にしっかりとつけられるように活動していきたいと思っています。
2019年3月9日にある音楽ライブが、僕の単独企画する初のイベントで、僕のイベンターとしての本番でもあるんです!
普通じゃありえないのですが、最初の単独イベントにして、場所代は自分の集客だけでペイする仕組みにしてあります。
赤字の可能性ももちろんありえますが、だからこそ”普通じゃない”そこに価値が生まれるし、自分の立ち位置をしっかりと理解することができるんです。
よく学生の中でも「イベントは無料が当たり前」になってしまっている場合がありますが、しっかりと価値を持って取り組むのなら有料であることは、むしろ普通だと思いますね。
とても考えさせられます。
特に学生の中だと、無料が浸透しているコミュニティや場所が存在して、「お金を参加者から取ることはよくない」「お金を取るなら行かない」なんて考えが充満している場合があるのが現状だと思います。
サスケさんの覚悟や熱い想いが伝わってくるからこそ、そこに価値があるしむしろお金を払わずには参加できない気持ちに今なっています。
サスケさんの目指すゴールは、「ライブハウスいくという文化をつくること」とおっしゃっていましたが、それはなぜですか?何かそこにも問題意識があるのかなって気になりまして。
これに対しては、問題意識があります。
今はバンドの母数自体が減っていて、ライブハウスの観客も減っている現状があるんです。
この裏側には、前半で述べたインディーズバンドなど出演者側への体制が整っていなかったり、イベンターの想いが観客と出演者に十分に向いていないことが原因としてはびこっています。
でももう昔とは時代が変わったんです!
芸能界(TV)に出ずとも、SNSやyoutubeなどの動画メディアを利用して有名になっているインディーズバンドも増えてきています。
僕はそのような新しい仕組み作りにチャレンジしたいですし、根本からライブハウスやバンドの危機的状況を変えたいんです。
それは僕はライブハウスや音楽が好きだからであり、その挑戦にワクワクするからでもあります。
ありがとうございました。
最後まで熱い想いが聞けて、僕もなんだか今熱気にあふれれいます。
音楽面以外の話でも、「自分のしたいと思う素直な気持ちが、何かをする理由になってもいい」という話が印象的で、好きだから熱意を持ってチャレンジできてるんだなって納得しました。
以上、学生イベンター 水橋 サスケ(みずばし さすけ)君でした!
今回は音楽の面に焦点を当てましたが、彼はイベンターとしての活動以外にも、シェアハウス等のスペース運営をしていたり、SNSコンサルティングなど様々な分野で活躍されているようです。
名古屋の盛り上がりに、今後も期待大です!
「サスケ君のことを応援したい!」「もっと話を聞きたい!」という人は、ぜひ下記のURLからチェックしてみてくださいね。
次回のろるも学生もお楽しみに〜♪

水橋 サスケ(みずばし サスケ)
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