夢を行動に移しているロールモデル(模範)となる大学生「ろるも学生」への取材10人目は…
金沢の学生が手がける「まったく新しいカタチのカフェ DK art café」プロジェクトディレクター、香林亜実(こうりん あみ)さんです。
- 飲食に関わる仕事や活動に興味のある学生
- 組織運営で悩んでいる学生
- 新しいチャレンジをしたい学生
へ学びと刺激を届けることができたら嬉しいです。
「経営+情報」を学びながら実践する大学生
香林さん、こんにちは!
今回は「まったく新しいカタチ」というキーワードがとにかく気になって、一体どんなカフェなんだろうと、気になっていたんです。
まず始めに、自己紹介をしてもらっても宜しいでしょうか?
こんにちは、初めまして!
金沢工業大学 情報フロンティア学部 3年の香林亜実(こうりん あみ)と申します。
現在は地元の石川県金沢を拠点に、「DK art café (ディーケー アート カフェ)」の活動を主にしております。あと、学校ではテニス部に所属しています!
大学も地元も金沢なんですね。改めまして、本日はよろしくお願いします!
部活もやっているとは…体育会の活動に、地域のプロジェクトといろいろなことに挑戦しているところが凄いです。
大学での学部が「情報フロンティア」とおっしゃっていましたが、どういうことを学ぶ学科なんですか?
私の通う大学は工業系なのですが、その中でも文系と理系を混合したような学部で、経営の知識だけでなくて実際にデータ分析から戦略立てまでを包括的に学ぶことができます。
「メディア情報学科」「経営情報学科」「心理科学科」の3学科編成です。
私の在籍する「経営情報学科」では、IoT・人工知能(AI)・ビッグデータ時代に活躍できる人材を目指して、膨大なデータをコンピュータで分析し、企業経営の課題、そこから見えてくる戦略までを導き出します。
初めて聞きました…。
なんだかとても近代的な学部なんですね。
この学部での学びをカフェで実践されているのかな、と想像しました。
では次に、「DK art café 」について簡単に教えてください。
DK art café 誕生のきっかけ

まさにその通りで、学校での学びをカフェで活かせるのが私たちの強みでもあります。
DK art café は、地元の活性化を目指している学生が運営するカフェで、「金沢を拠点として全国を元気にする」という目標があります。
世界的なデジタルアーティスト長谷川章が発明した、空間に掛ける「掛け軸」D-Kデジタル掛け軸によって時間と空間の束縛から開放された「第4の空間」を演出しており、金沢生まれの食文化をお楽しみいただけます。
なるほど!デジタルとの新しい融合や、学生主体で地域活性化を目指している点が、一般のカフェにはない新しいカタチだと理解しました。
なんだか規模感が大きい気がしたのですが、DK art caféはそもそも誰がどんな経緯で作ったんですか?
実は、DK art caféは私の所属している「経営情報学科」の研究室から始まったんです!
「DK art cafeプロジェクト」という名前で活動をしており、”学生の力で石川を元気に!”と題してスモールビジネスを活用した地方創生に関する研究・活動として、私が1年生の春に店舗化しました。
入学前の段階からこのプロジェクト活動について知っていて、DKアートカフェに関わっている先生にも興味があったため、1年生の後半からすぐ活動に関わりました。
ちなみにですが、他にも様々なプロジェクト活動が本学のみで50個くらいあって、各プロジェクトに大学の先生が顧問としてついてくれます。
最初は学校主体で始まったなんて、学生団体としては珍しい経緯だったんですね。
学校の特性や学びと絡めていたり、顧問の教授の助言等もあると考えると非常に良いモデルなのではないかと思いました。
香林さんは団体の中で、プロジェクトディレクターという立場だと伺いましたが、どのようなことをしているのか具体的に知りたいです。
プロジェクトディレクターとして奮闘した日々

プロジェクトディレクターは、全体をまとめるリーダー的な存在で、企業や団体と話し合うときは、プロジェクトディレクターか各チームの代表が立ち会うことになっています。
DK art cafeは、総勢35人で運営をしているため、例えば「イベント・プロモーションチーム」や「メニューチーム」などいくつかのチームに分かれて活動していて、それぞれにチームリーダーが存在するんです。
メンバーが30人以上もいるんですね、それまたびっくりです。
でもカフェの経営もしながら、大人数の組織をまとめていくのって大変なんじゃないかなって思うんですが、実際に活動をされていて苦労したことなどもありますか?
もちろん、ありますよ!
現在は、新1年生が20人くらい入ってくれたため、DK art cafeの細かい仕組み等を知らない状態の人が多く、最初は「どこから教えたらいいの?」と悩みました。
ただ、先輩と後輩が同じチームで組んで動くことで、やりながらメンバーが教えあったりして、自然と中身をわかっていったように思えます。
また、イベントチームの希望人数が多すぎて機能しづらかったりもしましたし、逆に人数が少ないチームもあって、そこは人手不足で大変でしたね。
状況を考慮し、体験をしてもらった上でチームの移動のお願いなどをして組織をまとめていきました。
組織運営なども大変勉強になります。
苦難があったからこそ、それぞれが自立して活動できるし、全体としても素敵な空間を演出できるのではないかと思いました。
最後の質問項目になるのですが、今後の展望は何かありますか?
カフェの基盤作りと、起業へかける想い

カフェとしての展望は、カフェだけでもやっていけるような仕組みを作りたいです。
現状はイベントなどで支えている部分もありますので、通常のカフェ営業だけでも収支がつくように再計算してみたいと思います。
「続けていく」というのがまずは大事だと思っていて、増えてきている観光客にアプローチしてみたり、メニューを地元のもので開発したりと工夫をしています。
いろいろと工夫をして、新たな道を切り開いていけそうですね。
併せて、香林さん自身の今後の事も聞けたら幸いです。
私個人としての展望は、「起業したい」という思いがあります。
大学のうちから起業するわけではなく、会社に入って社会経験を積んでから起業したいですね。
起業の際には、DK art cafe で培った「チームワーク・組織 / 企業の方と話す経験」を生かしながら、起業の準備をしていきたいと思います。
ありがとうございました!
以上、「金沢発の全く新しいデジタルアートカフェ」DK art cafe プロジェクトディレクター 香林 亜実さんでした。
メンバー運営などで悩みながらも、メンバーみんなで実践的に活動している点が素晴らしいと思いました。
今度金沢へ訪れた際には、ぜひDK art café に行ってみたいと思います!
香林さんの活動を「もっと知りたい!」という人や、DK art café のことを「応援したい!」という人は、ぜひ下記のURLからチェックしてみてくださいね。
次回のろるも学生もお楽しみに〜♪

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