多くの学生団体がイベントで収益を上げる事に関して苦労をしていると思います。
特に参加費を500円〜1000円で設定しているイベントでは、
収支を黒字にすることで精一杯である事が多いです。
しかし、イベントはポイントさえ抑えれば、
売り上げを上げる事は決して難しい事ではありません。
今回はイベントで収益を上げたいと思っている学生に向けて、
イベントで収益を上げるために知っておいてもらいたい4つのコツを紹介します。
イベントの参加費は見せ方を意識しよう
イベントの参加費をいくらに設定するかはとても難しいと思います。
無料にすれば売り上げが上がらないし、高く設定しすぎると参加者が減ってしまいます。
そこで参加費の見せ方として大切にしてほしいのが、
料金に幅を持たせるという事です。
例を挙げると
事前申し込み:1000円 当日:2000円
男性:2500円 女性:2000円
学生:1000円 社会人:3000円
このようにターゲットごとに価格の設定を変える事で、
その情報を見た人に『お得感』を感じてもらう事ができます。
これはただ値引きをすればいいという訳ではありません。
参加者が参加費を見た時に「心理的な壁」が少しでも無くなるような見せ方が大切です。
スーパーやコンビニで「298円」や「1980円」と値段設定がされているのはその為です。
「300円」、「2000円」と価格を表示するよりも少し安く感じますよね。
参加費で大切なのは値段の設定以上に、その伝え方と見せ方です。
だからこそ参加者を集めやすいからという安易な理由で参加費を安くせずに、
普段より500円〜1000円高めに設定することで収益を増やすことができるのです。
収益源は複数に分けておく
多くのイベントは参加費が主な収益源だと思います。
しかし収益源が一つしかないと、そこの収益を伸ばさない限り、
イベントで売り上げを伸ばす事はできません。
そこで大事になってくるのが、収益源を複数持つようにする事です。
ここでオススメのビジネスモデルを2つ紹介します。
★ 企業の協賛
★ ネット経由でのアフィリエイト
一番多いのは企業との協賛の形だと思います。
特に人材業界では自社イベントへの集客コミットや、インターン紹介などで
学生団体との繋がりに強いニーズがあります。
またイベントの規模が大きくネットでのアクセスが多い場合は、
イベントページにアフィリエイトの掲載をする事で間接的にお金を稼ぐ事もできます。
収益源を複数持つには、その分手間もかかりますが、
イベント自体の幅や可能性を広げる事にも成りますので、
そこは妥協せずに取り組むようにしましょう。
企業の協賛は幅広く有効に使う
学生団体が企業に協賛をお願いする形で多いのが協賛金です。
しかし企業が広告の為といって協賛金を出してくれるケースはほとんどありません。
そこで大切になってくるのが企業との関係を有効に使う事です。
企業が提供できるものとして考えられるものをいくつか紹介します。
★ イベントを開催できるスペース
★ 広報の協力
★ セミナー講師の依頼
★ 物品提供
★ 合同企画
このような協賛の形はとても多いと思います。
協賛金をもらう事はできなくても、場所を提供してもらう事で支出を抑えたり、
講師依頼をする事で自分たちのイベントの幅を拡げる事はできると思います。
また、合同企画として
・学生団体×ビジネスセミナー
・学生団体×国際交流会
このように企業と合同でイベントを企画する事も一つの手段だと思います。
合同企画であれば、参加費の単価を高くしたり、参加者の母数を増やしたり、
固定された金額(5万円)を協賛費として企業から頂く事も可能です。
協賛金をもらえなかったとしても、企業との繋がりは作っておいて損になりません。
企業=協賛金という枠に囚われず、企業とは様々な関わり方を考えましょう。
学生の協賛先の業界は視野を拡げることが大切
協賛の相手として真っ先に考えられるのが、人材業界だと思います。
学生向けのサービスとして就活支援、インターン紹介、アルバイト紹介を行っている企業はとても多いです。
しかし学生向けのサービスを展開している企業は人材業界だけではありません。
学生向けサービスを展開する業界の具体例を挙げます。
・旅行会社(自動車免許の斡旋、卒業旅行の斡旋)
・カード会社(学生向けクレジットカードやポイントカード)
・不動産(シェアハウスの紹介)
・語学セミナー(第3外国語の授業)
日本に大学生は260万人もいる事もあり、
気付かないだけで、学生向けのサービスは様々なものが点在しています。
これらの業界は何かしらの方法で学生へのアプローチを考えています。
独自のチャネルをもった企業もありますが、
大半の企業は学生へのアプローチに大きな課題を抱えています。
そのような企業を探して協賛をお願いすれば、協賛の可能性は高くなります。
企業にもそれぞれニーズがあり、それにあった提案をする事で、
協賛金を支払ってくれる企業は必ずあります。
自分たちが企業に対してできる事をしっかりと見つめ直し、
お互いにwin-winの関係を作る事が、収益を上げる為で大切です。
おわりに
イベントを開催する事で収益を上げている学生団体はたくさんあります。
形は様々ですが、どこも試行錯誤しながら収益を上げられるように努力しています。
お金を稼ぐ事に対してマイナスのイメージを持つ必要はありません。
何かしらの問題解決の為にイベント開催を行っているのであれば、
お金をもらう事は社会的に見ても、当然の事です。
団体としての活動の幅を広げ、より社会に影響を与えていく為にも、
イベントの収益にはこだわりを持ってイベントの企画、運営を行いましょう。