夢を行動に移しているロールモデル(模範)となる大学生「ろるも学生」への取材4人目は…
NPO法人ROJE第13代関東学生事務局長として活動している、大森友暁(おおもりともあき)君です。
- 組織運営について悩んでいる学生
- 教育系の活動に興味がある学生
- 新しいことや団体に飛び込んでみたい学生
へ学びと刺激を届けられたら嬉しいです。
「教育」について学びを深めるために上京
今回は「教育」という観点に立ってお話を聞けるということで、普段なかなか考える機会のない分野なのでワクワクしています。
それでは早速ですが、自己紹介してもらってもよろしいでしょうか?
こんにちは!早稲田大学教育学部教育学科2年 大森友暁です。
現在は、NPO法人ROJEの第13代関東学生事務局長(学生代表)を務めながら、早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)パラリンピック・リーダープロジェクトに関わったり、株式会社a.schoolのインターンとして活動したりしています。
いろいろな活動をされているんですね…インタビュー冒頭からびっくりしています。
まだ大学2年生なのに行動力がすごいと思いました。
今回は事務局長を務めているというROJEという団体での活動を交えながら、大森くん個人の想いについても触れていけたらと思います。
では始めに、NPO法人ROJEの活動内容を教えてください。
ROJEは、「教育で未来をつくる」をスローガンに掲げ、学生・社会人が協働しながら教育ボランティアを行っているNPO法人です。関東・関西・九州に事務所を構え、大学生約170名とOBOG・理事で活動しています。
関東ROJEでは、現在以下の5事業を主に展開しています。
- 小中学校へのボランティア事業(VP)
- 全国の先生方に向けた教育実践情報サイトの運営事業(EDUPEDIA)
- 都内中学校・高校で大学生ならではの授業実践事業(中高まなびプロジェクト)
- 福島県南相馬市の小中学生を対象としたキャリア教育事業(つぼみプロジェクト)
- 東京大学五月祭において教育フォーラムイベント企画・運営事業(五月祭教育フォーラム)
丁寧に説明していただき、すごくわかりやすいです。ありがとうございます!
関東ROJEの5つの活動の中でも、大森君が主に関わってきた事業に焦点を当てて、もう少し詳しく教えてもらってもよろしいでしょうか。
「NPO法人ROJE」との出会い

教育的な活動としては、先生方の業務効率化を図る授業実践案などの紹介を行っているwebメディアEDUPEDIA事業・被災した子ども達への宿泊型体験学習ツアーを企画、運営しているつぼみプロジェクトの2つがメインでした。
また、東京大学五月祭での教育フォーラム企画・運営を行う五月祭教育フォーラムでは、2018年度に運営メンバーとして参加しました。
つぼみプロジェクトは、東日本大震災で被災した地域の子ども達が「働く大人の姿」を見る機会が減ってしまっており、将来の夢の選択肢が狭まっているのではないかという問題意識を抱き始まった事業です。
福島県南相馬市の子ども達を東京に呼び、2泊3日の宿泊型体験学習ツアー(東京スタディーツアー)を開催しています。
試行錯誤をしながらも実際にツアーをしてみて、参加してくれた子供にとっても、主催した私たちにとっても学びの多い有意義なプログラムだったと思います。
確かに、子どもにとって地域の環境や周りの大人の影響って大きいですもんね。
3つのプロジェクトに共通して言えることは、「問題意識」をしっかり持った上で主催されているという点だと思いました。
だからこそ、参加した側も主催した側も有意義な時間にできるのではないかな、と。
ちなみになのですが、大森君はどういうきっかけでROJEに出会ったのですか?
入学したての4月に、学校で配られたビラが最初のきっかけでした。
ROJEの存在を知ってから、実際に参加した理由は2つあって「教育に熱意のある方と友達になりたかったから」と「中高まで部活と勉強だけだったので、新しいこととしてボランティアに関わってみたいと考えていたから」です。
教育系のNPOだから、教育について話せる仲間が学外でも出来るのではないかと思い、入る前からとても楽しみでしたね。
大学一年生の時から、自分の興味の有る「教育」へのアンテナを張って、知らない世界へと飛び込む決断力がすごいです。
そして、最初のきっかけはビラだったんですね。
小さな瞬間が、今こうして大きな活動へとつながっていると考えると、「気になったことに対してまずは参加してみる」というのが大事なんじゃないかなって気づかされました。
ファシリテーションとワークショップデザインの可能性

本当にそうですよね。教育に興味を持って入ったROJEなのですが、活動していく中で「組織運営」についてを学ぶことができたのも、当時の僕は想定していませんでした。
代表という立場でもあるため、「どうしたらこの人のモチベーションは上がるかな?」と人のことを考えることが増え、自分が人と話すことが好きだと再認識できましたね。
また、ROJEを通じてつながった先輩から「株式会社a.school」と「一般社団法人Fora」を紹介してもらい、ROJE以外の場でも活動の幅が広がりました。
ROJEを通じて、「教育」以外の面でも学びを得ることができたり、新しい団体を知って経験が派生したりしたわけですね。
先輩から紹介してもらった「株式会社a.school」と「一般社団法人Fora」ではどのような活動や学びを得たのか、ぜひ聞きたいです!
株式会社a.schoolは、学び続ける力を養う探究型学習塾を経営している会社で、探究・創造・協働のサイクルを回しながら、アウトプット型の学習をワークショップ形式で行っています。
科目は「探究ラボ」と「探究算数」の2科目があるのですが、どちらもある仕事になりきって、2ヶ月に1職業のペースで楽しく学んでいきます。
例えば「探究ラボ」では、社会起業家になりきって、街を探検して身近な問題を自分で探し、あっと驚く解決方法を発案するワークを行いました。
学び手の主体性を引き出すための「場づくり」を行っている一般社団法人Foraでは、「ファシリテーション」と「ワークショップ(WS)デザイン」について、理論の構築から実践までを行いました。
Fora運営メンバーからのフィードバックもたくさんいただくことができ、自分のファシリテーションを見つめるうえで大変勉強になりましたね。
両方の団体と関わることで、注目するようになったのが「ワークショプデザインの可能性」です。
2つの活動は、別々のようでよく見るとつながっていたんですね。
教育という軸に立ちながら、様々な活動に意欲的に取り組み、それらを複合的な視点で身につけていくところが大森君の長けているところだと思います。
最後の項目になるのですが、大森君の考えるROJEでの今後の展開と大森君個人の展望を教えていただきたいです。
教育という軸から派生させる今後の展望

まず、ROJEについての今後の展開としては、新歓活動と組織作りに力を入れていきたいと思っています。
活動自体は多岐にわたって確立してあるので、そこを安定させるためにも組織作りをさらに固めたいですし、活動を広げていく上でもROJEに関わる仲間をもっと増やしたいです。
僕自身も、ROJEが最初のきかっけとなって他との繋がりも広がりましたし、純粋に活動自体に意義を感じているので、もっとROJEの活動を大学生に知ってもらえるように頑張ります!
今ある活動を継続する上でも、環境作りやメンバー集めは重要になってきますね。
頑張ってください、応援しています!
大森君個人としての展望は、どのようなことを考えているのですか?
昔から「子供が好き」という思いが途切れずにあるので、将来も子供と関わっていたいと思いますし、教育という軸を持ちながら色々なことに挑戦していきたいです。
特に、子どもの可能性を引き出すことに興味があります。
子どもにとって大切なのは、身の回りの人やものにできる限り多く触れて、自分のこと(自分の好きなこと・嫌いなこと・得意なこと・苦手なこと・自分がやってみたいことなど)に気付いていくことだと思います。私は、将来そのお手伝いができればいいなあと考えています。
手段として、今学んでいるファシリテーションやワークショップデザイン、学習環境デザインを活用して、子供がワクワクしながら考えたり、学んだりする機会を生んでいきたいです。
以上、総勢100名を超えるNPO法人をまとめる教育革命家、大森友暁君でした!
彼の教育にかける熱い思いが、取材を通じて伝わってきましたし、ファシリテーションを学んでいるからか、会ったばかりなので話しやすく驚きました。
そんな大森君の所属するROJEやその他の活動も、きっと素敵な場なのだろうなと感じました。ROJEの活動に興味のある方は、関東学生事務局twitterやHPよりご確認ください。
「大森君のことを応援したい!」「もっと話を聞きたい!」という人は、ぜひ下記のURLからチェックしてみてください。
次回のろるも学生もお楽しみに~♪
