こんにちは!
ススメライターの依田です。
孫子の兵法シリーズ第2弾!
前回の第1弾では「勝てる組織の秘訣」について紹介しました。
(孫子の兵法シリーズ第1弾「孫子の兵法から学ぶ!中国武将が教える「勝てる組織の秘訣」)
まだ読んでいない方はぜひチェックしてください!
今回は、勝てる組織を作るリーダーについてお話したいと思います。
「孫子の兵法」において、理想のリーダーとはどのような存在を指すのでしょうか?
孫子が示す将軍の条件とは以下の通りです。
将とは智、信、仁、勇、厳なり
『「将」とは知謀、信義、仁徳、勇気、威厳などである』
1つずつ解釈していきたいと思います。
智(知謀)
知謀とは、「先を見通し、謀略を駆使できること」です。
リーダーは率先して先々のビジョンを見据えている必要があります。
リーダーがビジョンを見いだせていないのに、チームが先々を見るということは難しい。
ましてやその中で各々が考えるビジョンを掲げてしまうと、チームの軸がぶれてしまいます。
信(信義)
信義とは「部下から信服されること」です。
メンバーがリーダーのことを信頼しているチームは強いです。
その反面、リーダーのことを信頼していないメンバーは必然的にチームへの帰属意識は低くなります。
そのためにはまず、リーダーがメンバーを信頼しなければなりません。
仁(仁徳)
仁徳とは「部下を思いやること」です。
メンバーの個性を生かし、メンバーを「生かす」。
メンバーのことを思いやり、メンバーが最高のパフォーマンスを発揮するために尽くすことが、本当の「思いやり」です。
勇(勇気)
勇気とは「実行力」です。
確実なビジョン、目標を持ち、ぶれない精神力、統一性をもって仕事をするリーダーの統率するチームが作り上げるものは格別です。
逆に、実行力を伴わないチームは、成果を生むことができません。
厳(威厳)
威厳とは「部下から恐れられること」です。
威厳を出すことは非常に難しいことです。
「嫌われたくない」という理由で厳しく接することができないリーダーはたくさんいます。
しかし、間違ったことをした時は正しい方向に導くために、言うべきことがあるはずです。
言われたほうは一瞬いやな思いをするかもしれませんが、筋が通っており、言い方さえまちがっていなければ、その意義に必ず気づいてくれるはずです。
簡単ではないリーダーへの道のり
今、自分に足りていないものはなんでしょうか。
全てを充足させることは簡単ではありません。
でも、だからこそリーダーという仕事は簡単ではないのかもしれませんが…
孫子が示す5つの将軍の条件を参考にし、数多の敵をなぎ倒す中国武将のように勇ましいリーダーを目指していきたいですね。
孫子の兵法からはほかにもまだまだいろんなことを学ぶことができます。
マンガになっていたり、簡単な解説が付いたものが売っていますので、興味がある方はぜひ読んでみてくださいね。
(参考文献:守屋淳『最高の戦略教科書 孫子』日本経済新聞出版社 2014年)