こんにちは!
ススメライターの依田(https://www.facebook.com/yurika.yods?fref=ts)です。
1月16日、台湾で歴史が大きく動きました。
野党・民進党の蔡英文氏(59)が当選しました。
これは8年ぶりの政権交代であり、そして台湾初の女性総統が誕生したということになります。
みなさんはこの歴史が動いた瞬間について知っていますか?
知ってはいるけど、詳しくは…
そんな大学生のみなさんのために、今回は台湾で初の女性総統が誕生したこのニュースについて詳しく解説していきたいと思います。
そもそも総統って何?
「総統」とはいわゆる「大統領」と同義です。
台湾で総統という言葉を使っているため、日本でもそれにならって総統と呼んでいます。
蔡英文氏とはどんな人?
当選した蔡英文氏とはいったいどんな人なのでしょうか?
日本語での読み方は「さい えいぶん」、中国語であれば「ツァイ インウェン」です。
台湾の名門校である国立台湾大学を卒業し、のちにアメリカ、イギリスに留学。
帰国後は国立政治大学及び東呉大学にて、国際経済法を専門とする教授に就任しています。
以上の来歴から見て分かる通り、蔡英文氏は学者出身の政治家ということになります。
政治的立場としては「穏健独立派」とみられています。
大陸中国からの独立を求めているものの、その活動は穏健的であるということです。
蔡英文氏はあくまでも両岸関係は現状維持であるべきと考えています。
台湾で一体何が起きたの?
台湾では8年間国民党が第1党として台湾の政治の主導権を握っていました。
蔡英文氏は民進党。
つまり、初めて女性総統が生まれただけではなく政権交代も起きたということになります。
そもそも、民進党と国民党の違いって?
台湾の2大政党である民進党と国民党について簡単に解説をします。
民進党
民進党は先祖代々台湾で生活をしてきた本省人が作った政党です。
そのため、大陸中国からの独立を掲げてい政党です。
蔡英文氏はこちらの政党に所属しています。
国民党
一方、国民党の歴史は世界史の授業で習ったことがある方もいるかもしれません。
もともとは大陸にあった政党が台湾に逃げてきた政党です。
そのルーツから、最終的には台湾と大陸中国をともに国民党政権で統一するということを掲げています。
同じ台湾の中でも、大陸中国との関わり方の考え方が異なる政党があるということは覚えておきましょう。
今後の展望
先ほども述べた通り、蔡英文氏はあくまでも両岸関係の現状維持が適切であると考えています。
また、台湾の世論調査においても88%の国民が「現状維持」を求めているという事実もあります。
しかし中国の習近平は「1つの中国」を目指しており、この考え方の違いが緊張している両岸関係にさらに摩擦を生むのではないかという懸念もあります。
台湾に登場した新たなリーダー。
この激動の時代をどのように切り開いていくのか、個人的には同じ女性という立場からしてもとても楽しみであります。
以上、台湾で初の女性総統が誕生したニュースについてまとめました!
みなさんの理解の手助けになれば幸いです。