お久しぶりです。
「学生団体へのススメ」運営責任者の山口です。
今回、学生団体に経験とノウハウを引き継ぐ連載企画として「ヒストリーズ」が始まりました。
その企画の一環として、自分自身も今までの体験をストーリー形式で連載で紹介したい、と思っています。
連載のテーマは『「学生団体へのススメ」ができるまで、とこれから。』
なぜこのメディアを作ろうと思ったのか、そのキッカケから今後について、ノウハウや経験を交えて伝えたいと思います。
vol.1『学生団体が継続できない理由とその解決策を考えてみた』
vol.2.『学生団体に必要な7つのスキルとそのスキルの活用方法』
vol.3.『10年継続する学生団体をつくるために導入すべき3つの戦略』
vol.4『「想い」と「スキル」があれば、なんだってできる』
Contents
学生団体は継続させることが難しい
話は変わるのですが、継続して活動を行うことができている学生団体は少ないです。
学生団体に限らず、会社もサークルも継続することは難しく、組織を継続させることはとても難しいことです。
学生団体へのススメが生まれる理由とも関わってくるのですが、学生団体がなぜ継続することができないのか、継続できない理由について紹介します。
引継ぎが難しい
学生団体の場合、学生が運営しているため、絶対に引継ぎを行う必要があります。
一般的なペースとしては、1年間で世代交代が行われることが多いのではないでしょうか。
しっかりと引継ぎを行うことができていますか?
時間がない、何を引き継げばいいか分からない、など引継ぎが出来ていないとしたら、組織力は徐々に弱まってしまいます。
とはいえ、引継ぎをしっかりと行うのは本当に難しいことです。
その理由は、1年かけて行う必要があるからです。
引継ぎをどう行うか引継ぎのスキルまで引き継がないと、引継ぎが苦手な学生がいた場合、引継ぎは失敗します。
世代交代のときに「必要最低限の情報だけを伝えて引継ぎ終わり」とし「なにかあったら相談してね」という引継ぎではいずれ失敗するでしょう。
また、引き継ぎのコツは以下の記事が参考になります。
『組織を引き継ぐときに意識しておきたい6つのこと』
属人性が高い
学生団体が継続しない2つ目の理由としては「属人性が高い」ことです。
分かりやすく伝えると、「その人がいないとできない/成り立たないことがある」ケースが多いです。
属人性が高くなりがちなのは以下のようなケースでしょう。
- 学生団体を立ち上げた代表の魅力が強過ぎる
- フリーペーパーや制作物のデザインをデザインが得意な学生1人で担当している
- サイト制作が得意な学生がサイト制作などを全て行っている
これらの学生が学生団体内にいる場合はとても心強いですが、彼らが抜けた場合にその役割を担えるメンバーがおらず、運営が成り立たなくなってしまいます。
ノウハウや経験が足りない
学生団体が継続できなくなるときには何かが上手くいっていないことが多いです。
- 営業が苦手で協賛金が集まらず、イベントが赤字になる
- 広報が苦手で集客ができない
- 新メンバーが集まらず、既存メンバーの参加率も低い
- 活動がマンネリ化しているが、どうすればいいか分からない
上で挙げた2つの理由以外で、全て上手くいっていて継続できないことはありません。
どこか上手くいっておらず、その問題を解消できずに継続できなくなるんですね。
それらの根底にあるのはスキル不足であることが多いと思っています。
営業力がある、集客力がある、組織運営力がある、など、スキルがしっかりとあれば、上手くいっていないことに対してしっかりと対策を打つことができます。
必要ないスキルはなくどのスキルも大事なのですが、全てのスキルを平均的に持っていることが理想と言えるでしょう。
必要性/存在意義が弱い
このパターンは正直どうやっても継続できません。
たとえば、震災支援の学生団体は震災支援の必要性がなくなればいずれなくなるでしょう。
ある意味、活動の理念や目標が達成されたということなので、気持ち良く学生団体を解散させるのがいいのではないでしょうか。
解決策は「スキルやノウハウを共有しストックすること」
自分自身も学生団体を立ち上げて、どう引き継げばいいか悩んでいました。
(国際フェス「世界市」という学生団体を2010年に立ち上げ、今でも活動は続いています)
どうやって引き継げばずっと続くのだろうか。
継続できない理由をどう解決しようか、と考えていたときに生まれたのが「学生団体へのススメ」でした。
「学生団体へのススメ」はその名の通りで、こうやれば活動が上手くいく、といったノウハウをまとめることで、学生団体がしっかりと継続できるように支援するためにつくりました。
継続できない理由をどうやって解決するのか?
最後に、どうやって継続できない理由を解決するのか、具体的に紹介します。
引継ぎについては何年先の世代でも見れるようにサイト上で誰でも見れるようにし、引継ぎの引継ぎかたも分かるように記事にしています。
参考記事『10年続く学生団体のつくりかた』
属人性については、どんな学生でも成長してその役割をこなせるようになればいい。
いくら優秀な学生といっても同じ大学生なので、しっかりと学べば同じレベルに到達することは難しくありません。
コラム記事として配信することで、知識やノウハウが身につくように発信を日々行っています。
また、専門性が強いサイト制作やデザインについては、学生団体へのススメが主催となってセミナーを行うことで支援してきました。
(最近はセミナーをあまり開催できていないのですが、いずれ再開したいと思っています)
最後のスキルとノウハウが足りない点も同様にコラム記事の配信で補うことができます。
また、最近ではそれらのノウハウを1つにまとめて資料にして提供することを始めました。
参考ページ:『スキルアップ資料vol2「理想のチームをつくるための組織論」』
ということで、
『学生団体を継続させるためには、学生団体へのススメをフル活用すればいい!』
ということになります。笑
というのは半分冗談で、学生団体へのススメはまだまだ力不足でそのレベルには達しているとは思いませんし、それだけではやはり継続させることは難しいです。
では、具体的に何があると学生団体は継続することができるのか?
ということで、次回の記事では「継続する学生団体に必要なスキル」について紹介したいと思います。
※次号、『vol.2 学生団体に必要な7つのスキルとそのスキルの活用方法』へと続く(5月11日更新)